こんにちは!
出雲にあります温泉旅館、湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)のソムリエ&唎酒師 酒神バッカスこと内田洋平(@izumo_sommelier)でございます。
ついにこちらのワイナリーを紹介する時がやって参りました。現在島根県に3ヶ所あるワイナリーの内のひとつ【奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)】です!!
そのあまりのレベルの高さにより飲む度に衝撃を受け続け、私バッカスこと内田洋平が本格的なワインラヴァーの皆様にイチオシせざるを得ないワイナリーがこの奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)なのです。
大切なことなのでもう一度言います。イチオシのワイナリーでございます!
今回はそんな奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)について、その場所やアクセス方法、ワイナリー内のご紹介や、気になるワインのお話をさせて頂きます!
目次
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)とは?
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)は、島根県内にある3ヶ所のワイナリーの内、2番目に操業を開始したワイナリーです。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のある雲南市の木次町では、1983年頃に元々島根県で栽培をしていたデラウェアや巨峰ではなく、山葡萄品種の栽培が始められたそうです。しかし生食用のブドウではない山葡萄は何かに加工しなければ販売が難しいということで、1990年に醸造施設としてに創られたのがこの奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)なのです。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の母体は地元木次町の乳製品会社である木次乳業であり、その子会社として誕生しました。木次乳業は日本初のパスチャライズ牛乳を世に送り出した会社で有名です。
創業時は今と違う場所にあったこのワイナリーは2000年になって現在の場所に移転し、日々自然と向き合いながら素晴らしいワインを醸造しています。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の所在地は?
約7ヘクタールの農地【食の杜】の中にあり、自然との共生をテーマに本物のワインを造り続ける奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)。そんな奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の場所を確認してみましょう!
自然の恵み豊かな奥出雲の山々に囲まれた高地に奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)は位置しています。
【奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の所在地】
〒699-1322 島根県雲南市木次町寺領2273-1
TEL 0854-42-3480
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)へのアクセス方法は?
自家用車やレンタカー以外での場合、公共の交通機関で最寄りの駅まで来た後は、徒歩かタクシーでの移動となります。自然豊かな緑に囲まれた景色を楽しみながらお出掛け下さい。アクセス方法の詳細は以下のようになります。
①電車
電車ではJR木次線の利用となり、最寄り駅の木次駅、もしくは日登駅での下車となります。
その後、木次駅からはタクシーの利用で約10分、日登駅からは徒歩で30分とありますが、山道での移動となるのでタクシーを利用された方が良いかと思います。そうなると、比較的駅でタクシーの乗車がしやすい木次駅での下車がおすすめです。
ただし気を付けて下さい。JR木次線は運行本数が極めて少ないです。もしJR木次線をご利用の場合は時刻表の確認は必須です!
木次線はJR山陰本線の宍道駅からの始発となります。松江市から、もしくは出雲市方面(草菴からも含む)からの利用は、JR山陰本線乗車→宍道駅で木次線に乗り換え、という流れになります。ちなみに山陰本線も運行本数が少ないので併せてご確認下さい。
本数は少ないですが、自然の中を駆け巡る列車での移動は独特の楽しみがありますね!
②出雲縁結び空港から
出雲空港からだとタクシー、もしくはレンタカーの利用がベストです。
所要時間は約30分となります。
空港にはタクシーが常駐しており、周辺にはレンタカー屋さんも点在しているので利用しやすいかと思います。
③車で
場所が場所だけに、都合のつく方でしたらやはり車での移動が一番便利が良いかと思います。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)までは、松江自動車道三刀屋木次ICから約15分です。
私どもの湯宿 草菴からでも25分~30分程度の距離となります。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)にはどんな施設があるの?
豊かな自然の中に佇む奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)、どのような施設があるか見てみましょう!
・ゲストハウス
1階
靴を脱いで上がった建物の中には入ってすぐにショップがあり、自社ワインやワイングッズ、親会社木次乳業のチーズ等も販売しています。試飲カウンターもあってここでワインの試飲をすることもできます。
市場には出回らず、ここでしか買えない貴重な限定品もあります!是非チェックしてみて下さい!
目の前には薪ストーブ、そして画像右側のレストランでは地元食材をふんだんに活かした食事を楽しむことができます。雄大な自然を見ながらワインと共に楽しむ料理。ランチ限定ですが是非立ち寄ってみて下さい!
※お席に限りがありますので、事前に確認されることをオススメ致します。
地下
地下には醸造したワインが熟成のために眠りにつく貯蔵庫(カーヴ)があります。丁寧に造られたワイン達はここで皆様の元へ旅立つまでの時を刻んでいます。
また、カーヴの一角にはギャラリーが設けてあり、その時々によって様々な作家さんの作品が展示されています。
・ワイン工場
年間生産量約5万本。決して多いとは言えませんが、だからこそ1本1本丁寧に心をこめて、自然との共生を大切に、多くの工程を手作業で行っています。
・葡萄畑
約4ヘクタールの自社栽培園が広がります。農産物としてのワイン、という考え方を大切にしている奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)では、土地の生態系を乱すことなく自然と向き合いながら畑仕事をしています。
・庭カフェ、杜のパン屋、ロバ(!?)
ゲストハウスの向かい側には庭カフェがあります。木次乳業のチーズを使ったピザや、日登牧場の牛乳を使ったソフトクリーム等が提供されているそうです。
近くには、国産小麦のみを使用して安心して食べられるパンをつくっている杜のパン屋さんがあります。早めに行かないと売り切れちゃうかも!?
そして敷地内の一角には…ロバがいるそうです!!
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)には何度も行ったことがあるのですが、まだ出会ったことがありません。【だいず】と【あずき】という名前のようですね。いつか姿を見せて下さい!
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のワイナリーとしての特徴は?
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のワインは、山葡萄系のブドウを加工する目的という成り立ちから、山葡萄品種をとても重要ポジションに位置付けています。
国内でワイナリーとしての存在感を示すためにヨーロッパ品種であるシャルドネを造り始めてからも、山葡萄品種への取り組みは積極的に行っています。
その証拠に現在でもラインナップのスタンダード品には山葡萄が使われており、山葡萄への取り組みでワイナリー設立当初から栽培している【小公子】においては、他のワイナリーとは一線を画す明確な個性として、この奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の象徴とも言える銘柄となっています。
また、奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)はそのテーマとして【自然との共生】を掲げています。
奥出雲ワインのラベルに必ずあるこのマーク。
この鳥が向かい合うマークにはこんな意味が込められているようです(以下HPより抜粋)
自然(葡萄の木)の中にいる二羽の鳥のモチーフは奥出雲葡萄園の「有機農業」というポリシーから生き物たちと自然にやさしい、生態系を乱さない農業そして、自然との共生を表しています。 向かい合う鳥は、人と自然、奥出雲葡萄園とお客様、また奥出雲ワインを通したお客さま同士のコミュニケーションを表しています。自然の中で造られたワインからいくつもの素晴しい「対話」が生まれることを願ったマークです。
このような考えを礎として基本に忠実に造りだされたワインは、シャルドネをはじめとするヨーロッパ品種の出来栄えが驚くほど素晴らしいと共に、山葡萄品種を使った銘柄もワイナリーを個性付けるハイレベルな仕上がりとなっています。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のオススメ銘柄!
おまたせしました!いよいよ奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)が世に送り出す珠玉のオススメ銘柄のご紹介です!!
どれもソムリエとして自信を持ってオススメできる逸品ばかりです!正直オススメが多すぎて絞りきれませんが、どれを召し上がって頂いてもレベルの保証は致します!!
白ワイン
まずは、今や奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)を代表すると言っても良いシャルドネです。国内のコンクールでも数々の評価を受けている逸品たち。自社農園で大切に育てられたシャルドネ。まさか島根県にここまでのレベルのワインがあるの!?と驚くような出来栄えです。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)では時期によって様々な銘柄がラインナップされていますが、迷ったらシャルドネ!と申し上げて良い位素晴らしい銘柄です。
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のシャルドネは、樽の利用の仕方から3種類の銘柄がリリースされています。
・奥出雲ワイン シャルドネ樽発酵
発酵にも熟成にも樽を使った贅沢でリッチな逸品。重厚な樽香と豊かな果実味が調和した奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)最高峰の銘柄です。
・奥出雲ワイン シャルドネ アンウッディッド
逆に一切樽を使用しないで造り上げた銘柄。フレッシュでキリッとした味わいは大変飲み口もよく、いくらでもスイスイ飲めてしまいます。
・奥出雲ワイン シャルドネ
こちらがシャルドネのスタンダード品。熟成にのみ樽を使用しています。ニュートラルな味わいのシャルドネの香味を大切にしながら表現される飲みごたえは、このワイナリーのレベルの高さを窺い知ることができる銘品と言えるでしょう。
この自社農園のシャルドネは毎年収穫イベントを行っており、草菴スタッフが参加しております!つまり…我々が摘んだブドウで造られたワインと言っても過言ではありません!!
収穫イベントの様子はコチラの記事をご覧下さい!
続いて生産量が少ないながらも確かな味わいのソーヴィニヨン・ブランとピノ・グリ。特にソーヴィニヨン・ブランは奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の畑においても4畝しか栽培されていない実験的な品種だそうですが、その品質は本当に驚かされます。見付けたら是非お求め下さい!
・奥出雲ワイン ソーヴィニヨンブラン
年々そのレベルを上げているソーヴィニヨン・ブラン。青いハーブのような香りの特徴が素晴らしくキレイに表現されているばかりでなく、近年のヴィンテージはまるでニューワールドのソーヴィニヨン・ブランのようなトロピカルフルーツ系の香味の様相を呈してきた衝撃の逸品。
・奥出雲ワイン ピノグリ
花束のような香りと、ふくらみがあって優しく柔らかな味わい。こちらも数が少ないですが徐々に生産量を増やしてきています。2018年ヴィンテージからこのオレンジのラベルに変わりました。
赤ワイン
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)を特徴付ける山葡萄品種を代表する小公子。ワイナリーでも設立当初から特別な思いを込めて造っておられるようです。
ヨーロッパ品種の赤ワインはメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種があります。これも生産量に限りがあり、時期によっては手に入らないこともあります。
・奥出雲ワイン メルロ
自社農園と契約栽培園で育てられたメルロを醸造、そして樽熟成。ボルドーのようなフルボディのメルロではなく、スミレや薄い赤色の花、ベリー系の優しい酸味と穏やかな渋みが調和したミディアムボディの赤ワイン。
・奥出雲ワイン カベルネソーヴィニヨン
こちらも自社農園で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンを使用。奥出雲の風土を感じさせる穏やかな味わいです。カベルネ・ソーヴィニヨンと聞くと重々しいイメージですが、こちらのワインはライトに近いミディアムボディで非常に飲みやすく、繊細なお料理とも寄り添えます。
発泡性ワイン
みんな大好き!スパークリングワイン!!シャルドネを使った泡も素晴らしいモノがあります。こちらも少量ですので見付けたら是非!
・奥出雲ワイン シャルドネ スパークリング
自社農園のシャルドネを使い、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵という製法で造られた発泡性ワイン。シャルドネの旨味と弾ける爽やかさ、そして熟成感のある香味は飲みごたえ抜群。料理の最初から最後までコレ1本でも充分でしょう。
その他極々少量生産の限定品たちも…
ご紹介した銘柄以外にも奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)では多くの銘柄が時期によって様々用意されています。ワイナリーでしか手に入らない逸品や、わずか限定50本程度しかない幻と言って良いほどの銘柄も…是非HPをチェックしたり、実際にワイナリーへ出掛けてみて下さい!
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のHPはコチラです!
湯宿 草菴では奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のワインを沢山用意しております!
奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)の数ある銘品の内、今回ご紹介させて頂いた9つの銘柄は2019年6月現在、なんと全ての銘柄をここ湯宿 草菴でご用意しております!!
私バッカスこと内田洋平が足繁くワイナリーに通い仕入れて参りました名品の数々。県内の宿泊施設、飲食店を含め、奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のワインをこれだけラインナップしているのはうちだけではないでしょうか!!(自称)
既にワイナリーでも品切れで手に入らない銘柄もございます!とは言え在庫が残り少ないモノがあるのも事実。お試し頂く場合は是非お早めにご相談頂ければと!!(宣伝)
いかがでしたでしょうか?今回はワイン好きな方には必ずチェックして頂きたい島根県が誇るワイナリー、奥出雲葡萄園(奥出雲ワイナリー)のご紹介をさせて頂きました。島根県にお出掛けの方は是非この素晴らしいワイナリーにもお立ち寄り下さい。
そして旅のお疲れはここ、島根県は出雲の温泉旅館 湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)でごゆっくりと癒やして頂ければと思います。
美味しいワインをご用意しながら、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。