春は気温の変化が激しく、環境や生活が変化する季節です。
そんな春は「なんだかだるい」「寝つきが悪い」「気持ちが落ち着かない」など、心身の不調を感じやすい時期でもあります。
また「カサカサする」「いつもの保湿では物足りない」など、お肌の乾燥に悩む方も多い時期です。
こうした春特有の悩みを解消するのにぴったりなのが、温泉入浴です。
今回は、様々な春の疲れを癒す温泉の入り方を、草菴温泉ソムリエがご紹介します。
春の不調を改善する湯の川温泉の泉質
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれが異なる働きをしています。
春は副交感神経が活発に働き、交感神経が優位な冬の状態から切り替わる時期です。
この切り替わりに心身が対応できないとき、体調を崩しやすくなります。そんな体調を崩しやすい春こそ、ぜひ温泉に入っていただきたいと思います。
湯の川温泉の泉質
湯の川温泉の泉質は「ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉」です。
この泉質は、春特有の不調を整えるのにぴったりといえます。
まず、「塩化物泉」は肌に薄い膜を作ることで保温効果が高く、寒暖差が激しい春の身体の冷えを軽減する効果が期待できます。
また、湯の川温泉の適応症には「自律神経不安定症」や「ストレスによる諸症状」があり、自律神経のバランスを保つのに大変有効的です。
さらに、自律神経が乱れると筋肉が緊張し、肩こりや腰痛、筋肉痛などの症状が現れることがあります。そこで役立つのが、「硫酸塩泉」です。
硫酸塩泉には血流を促進し、筋肉のこわばりや緊張を和らげる作用があり、痛みの緩和にもつながります。
このように、湯の川温泉は春の寒暖差による冷えや、自律神経の乱れが引き起こす不調の改善におすすめの温泉です。
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春におすすめの温泉入浴法
入浴前の準備
春は寒暖差が大きく、急にお湯につかると血圧の急激な変動を引き起こすことがあります。
安全に温泉を楽しむために、次の2つの準備を行いましょう。
かけ湯で体を慣らす
いきなり湯船に入らず、念入りにかけ湯をして体を温泉に慣らしましょう。
心臓から遠い部分(手足)から徐々にかけ湯をするのが効果的です。
水分補給を行う
入浴は思った以上に発汗を伴います。入浴前にコップ一杯の水を飲んでおくと、のぼせや脱水予防になります。
湯の川温泉で春の肌を守る
春は冬の乾燥を引きずり、肌のバリア機能が低下しやすい時期です。
さらに、昼夜の寒暖差による皮脂分泌の乱れや、花粉・黄砂の影響で肌の乾燥が進みがちです。
こうした春の肌トラブルにおすすめなのは、湯の川温泉の泉質「塩化物泉」です。
塩化物泉は肌に薄い膜を作り、保温・保湿効果が高いのが特徴。乾燥しやすく敏感な春の肌にぴったりの温泉です。
入浴中におすすめの「温泉パック」
乾燥が気になる方には、手軽にできる「温泉パック」がおすすめ。
温泉パックの方法
1. 入浴中、桶に湯口から新鮮なお湯をすくい、ほどよい温度まで冷まします。
2. そのお湯にタオルを浸して絞り、お顔にあてながら、ゆっくり入浴してください。
温泉パックにより温泉成分が肌に浸透しやすくなります。ぜひお試しください。
入浴後の保湿とリラックスタイム
湯の川温泉の場合、湯上がり後は、温泉成分をなるべく肌に残すために、シャワーで洗い流さないのがポイントです。
温泉の成分は皮膚から吸収されます。実は、入浴中だけでなく入浴後3時間程度は、肌に付着した温泉成分がじっくりと体に浸透していくと言われています。
そのため、湯上がり後の肌はしばらく湯の川温泉の温泉成分で包まれている状態です。
水分が蒸発するとともに徐々に肌は乾燥していきますので、湯上りの保湿は大変有効的ですが、3時間程度温泉成分はお肌に残っていますので、焦ることはありません。
せっかく温泉に入った後の湯上がりタイム。
焦らず「のんびりケアする」のがポイントです。
湯上がりの水分補給や休憩などで身体を整えてから、ゆったりとした気持ちでクリームや乳液等で保湿ケアをすると、肌の潤いがさらに持続し、リラックス効果も高まります。
ぜひお試しください。
春の息吹を感じる温泉時間
春は、新生活のスタートや環境の変化により、知らず知らずのうちに心身が疲れを感じやすい季節です。
ここまで様々な入浴法をご案内しましたが、ぼーっと何も考えず温泉に浸かりながら、のんびりと季節の移ろいに心を向けるのも、実はおすすめの入浴法の一つです。
湯に身体をゆだねて、木々の芽吹きや、春の風の香りを感じながらの入浴は、気持ちを穏やかにし、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになるかもしれません。
心地よい湯のぬくもりに包まれていると、心がふっと軽くなり、穏やかな気持ちになれるはずです。
いかがでしたか?
この春は湯の川温泉の恵みで、お疲れをやさしくリセットしてみてはいかがでしょうか。