9月に入りまして2週間ちょっと。秋の気配も色濃くなって参りました。
季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでございましょうか。
湯宿草菴(草庵)の酒神バッカスこと、内田洋平(@izumo_sommelier)でございます。
さてさて本日お知らせするのは、新しく草菴のワインリストに加える予定のボトルを先日試飲致しましたので、そのご案内をさせて頂きます!
この度試飲させて頂きましたのは、島根県に2つあるワイナリーの内のひとつで、出雲大社の程近くにある【島根ワイナリー】からリリースされている珠玉の逸品です。
~島根ワイナリープレミアムシリーズ~ 横田ヴィンヤード
【横田シャルドネ2016】
【横田カベルネ・ソーヴィニヨン2015】
島根ワイナリーと言いますと、地元でも昔から愛される食用ブドウのデラウェアから作った甘いワインがお馴染みです。お土産でも大人気ですね。
どうしても甘味があるので私の能力不足もあってか、お食事と併せるのを躊躇っていた為に、これまで草菴では島根ワイナリーのワインを扱っていませんでした。
しかし今回のこの2本、ヨーロッパのブドウ品種(ヴィティス・ヴィニフェラ種と言います)で良く耳にする白ブドウの【シャルドネ】と、黒ブドウの【カベルネ・ソーヴィニヨン】は、これまでの島根ワイナリー産のワインのイメージを覆す、まさに食中酒として相応しい素晴らしいできあがりでした。
こちらのブドウは、島根県の仁多郡奥出雲町の横田にある島根ワイナリーさんの自社園である【横田ヴィンヤード】で栽培されたものを使用しています。
シャルドネは柑橘系フルーツの香りと甘くフルーティな香りが優しく漂い、丸みを帯びた穏やかで優しい酸味が特徴的です。
カベルネ・ソーヴィニヨンはしっかりとしたヴォリュームを感じさせる香りと、カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴的な香りのひとつであるピーマンのような香りが、スパイシーさと共に感じられました。味わいは若々しいアタックでややミディアムボディに近いフルボディであると感じました。
どちらも面白かったのは、ヨーロッパのブドウ品種であってもどことなく日本的な優しい香りや口当たり、味わいを感じられたことでしょうか。
以前島根ワイナリーさんの【甲州】を飲んだ時にも感じたことのある、ある意味【島根ワイナリーらしさ】のようなものがこちらのワインからも感じ取ることができ、なるほどこれがハウススタイルなのだと納得することができました。
以下島根ワイナリーさんのお言葉より
【横田ヴィンヤードは、平成20年7月に「良いワインは良いぶどうから」の原点に立ち、横田に高品質ぶどうの生産拠点として、栽培からこだわった弊社最高級のフラッグシップワインを造ることを目的としています。】
この言葉に偽り無く、まさにフラッグシップであるこちらのワイン。生産本数も極端に少なく、市場から姿を消すのも時間の問題です。
是非、島根県にいらした皆様に、島根ワイナリーの本気を味わって頂きたく思います。
勿論、お食事との相性も自信を持ってご提供致します!
まもなくオンメニューの予定です。皆様のオーダーを心よりお待ち申し上げております!
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